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SSL化に伴いテンプレートを変更しました 10年目ではないか 笑い

放射能はいらない

『推進派はいつも自然も人工も放射線は同じだと言う、【成る程その通りだ。 しかし、問題は放射線ではなく、人工放射性核種は濃縮する事にあったのだ】 』

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即発臨界

その1

建物の一つで、科学者は高度に濃縮されたウラン235の溶液が95パーセントを超える濃度を用いて作業していた。

中性子を外へ逃がし、かつ、核分裂物質の臨界集合を避けるためには、その区域に持ってくる容器はすべて小さくなければならなかったし、また、体積に比べて大きい外側面積を持っていなければならなかった。

1.9リットルのジャーでさえ、高い危険性を持つウラン235の分量を入れることが出来る。建物の中では、19リットルの容器は禁じられてきたはずだった。

ある朝、門番は、汚い黄色がかった溶液の水溜りは繰り返して床上に集まったものであることに悩み、209リットルの雨樽を建物の外から取ってきて、それをゆっくりと滴る流体を捕らえる場所のパイプの下に置いた。

毎日毎日、さらに毎週毎週、この樽は機械類の後方の目立たない場所に置かれていた。

黒人門番が知識を必要とする操業の一部を担うほど重要だとは、誰一人考えなかった。

1958年6月16日の朝に、209リットルのドラム缶から鋭いバンという音と、目をくらますような青い閃光が発して、すべての人が出口へ突進した。臨界事故が進行中だったのだ。


その2

1961年1月3日のアイダホフォールズSL-1原子炉事故もまた悲劇的なことになった。

アメリカ海軍は小さい実験用原子炉を起動していた。若い将校はたびたびそうしてきたように、原子炉の頂部に登ってもたれかかって制御棒を引き上げた。
しかし、今回は、それがあまりにも速く上がってしまい、原子炉が即発臨界になり、恐ろしい爆発が発生した。

原子炉の頂部が吹き飛び、また、強力な曲射砲の殻のように、原子炉制御棒が空中に吹き飛んだ。

制御棒の1本が、その将校を天井にピン止めした。

他の2人は建物の向こう側に吹き飛ばされた。

--

死体を5cm厚の鉛で覆い、検死によって、3人の各人体器官の線量が明らかになった。


その3

チェルノブイリ原子力発電所は、、、、。

初期の決定的間違いは、非常用炉心冷却装置を遮断したことであった。

次に、技術者たちは、自動停止システムを遮断した。

彼らは最後の安全系のスイッチを切った。

この時点で、原子炉は制御できずに動いた。

「原子炉寿命の最後の段階で、その出力は数百倍まで急増した。原子炉炉心の小部分は「即発臨界」に進んだ。その効果は、1/2トンのTNT火薬が炉心で爆発したのと等価であった。

事実、それは、まさしく小型の原子爆弾の爆発のようなものだった。

原子力産業が原子炉では決して起こりえないと常に主張してきたことではあるが」




原子力開発の光と影―核開発者からの証言原子力開発の光と影―核開発者からの証言
(2003/03)
カール・Z. モーガン、ケン・M. ピーターソン 他

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